矯正治療における「固定」とは
矯正装置によって生み出された力(矯正力)に対する抵抗源のことを「固定」と言います。
固定には、下記のようなものが用いられます。
- 歯(主に奥歯)
- 口蓋
- 頭部・頸部
- 歯科矯正用アンカースクリュー
歯科矯正用アンカースクリューを
用いた固定
歯科矯正用アンカースクリューを固定源として用いることで、効率的に歯を動かすことが可能になります。
例えば、上顎前突(出っ歯)の治療で前歯を引っ込めたい場合、抜歯によってスペースを確保した後、矯正装置を用いて歯を奥へと動かしていきます。
従来の矯正治療では奥歯を固定源とすることが多くありましたが、歯に力を加えると、同時に反対方向にも同じ力が働く(反作用)ため、動かしたくない奥歯が前に移動してしまう「固定源の喪失」が起こることがありました。
歯科矯正用アンカースクリューを一時的に顎骨に固定することで、強力な固定源となり、前歯を効率良く移動させることが可能になります。
デメリット・注意点
- 外科的な処置が必要
- スクリューの動揺・脱落・破折
- 周囲の歯茎の炎症・腫れ・痛み
- まれに感染が起こることがある
- 歯根に近接・接触する可能性
状態に応じて再埋入や他の治療法に変更する場合があります。
歯科矯正用アンカースクリューの埋入から抜去までの流れ
step01
埋入位置の決定
レントゲンやCT検査をおこない、骨の状態や歯根との位置関係を確認したうえで、適切な埋入位置を決定します。
step02
局所麻酔後に埋入
埋入部位に表面麻酔と局所麻酔をおこない、専用ドライバーでアンカースクリューを埋入します。
施術時間は麻酔を含めて20~30分程度で終わることがほとんどです。
step03
矯正装置と連結
アンカースクリューの定着を確認後、結紮線やコイルスプリング、パワーチェーンなどを用いて装置とつなぎ、固定源として使用します。
step04
矯正装置の撤去時に抜去
歯を動かす治療(動的治療)後、矯正装置の撤去と同じタイミングで抜去します。
アンカースクリューはドライバーを逆回転することで取り外せます。出血もほとんどなく抜去でき、傷口もその日のうちに目立たなくなります。
費用・料金表